「奏太、どうした? 沙夏、奏太熱ある。」

「嘘!! ヤダ熱い。 お母さん、病院。」

通りで静かだと思った。

「その前に熱計って。」


ピピピ

「37.7℃」

「微熱ねぇ。病院連れて行きな。今日の担当、奈美先生だから。あと、熱冷シート。」


「ありがとう。俊吾、車。」


「あぁ。」