「何かあったら戻って来てもいいから。」

「ありがとう。」

「で、さっき2階に行った時、ヤろうとしてたでしょ。」

バレてる…

「べ、別にヤろうとしたわけじゃなくて…てか何で知ってるの?」

誰も教えてないし…

「あら、気付いてないの?沙夏の声、ここまで聞こえていたのよ。それ奏太クンが聞いちゃったみたいで、何してるの?って聞いてきたから、ビックリしたんだから。俊クンに聞いてみな。」

私の声ってそんなに大きいの?


「俊吾、ベッドの中での私の声って大きいの?」




「はぁ。いきなり何言いだすのかと思ったら…。俺にとってはいいけど、今頃気づいたのか?」

「そうか、沙夏も声大きいのか。親子ってここまで似るんだな。実は、母さんも大きいんだ。」

お父さんまで…

このスケベ親父!!  (事の発端は自分の発言なんだけど…)


「あら、あなたと琉耶も似てるわよ。どことは言わないけど…。それよりご飯食べよう。」

「「いただきます!!」」