谷君の話が一段落ついて

少しの沈黙が訪れた



今…だ



「ね、谷君」



わたしは意を決して

口を開いた



考えなんてまとまっていなかったけど

大事なのは

谷君と話すことなんだって

気付いたから…



「谷君はさ、いつから…

その…髪、茶色にしてるの?」



我ながら間抜けな質問



いつから不良やってるの?って聞いてるのと一緒だ



でも谷君は気にすることなく答えてくれた



「これはねー中学入るちょっと前から」



「え!?それって小学生の時からってこと!?」



てっきり

中学生になってから…

高校に入る前くらいだと思ってた



受験…よく通ったね



この高校

結構厳しいのに