「住む世界…ねぇ」



潤がつぶやいた



「確かにそれはある。

谷と付き合ってたら、何があるかわかんないからな。

だから…

大事なのは何なのか

ハルちゃんが決めればいいんだよ」



大事なのは

何なのか…?



わたしが

決める…



自分で決めなきゃいけないんだ



「そうだね…」



ちゃんと

向き合わなくちゃ



自分の気持ちとも



谷君とも



「ありがとう、潤

わたし考えてみるね」



「ああ」



わたしに応えて

潤が笑顔をくれた



いつもは意地悪だけど

ほんとは優しくて

頼りになる





ありがとう



「フラれたら俺んとこ来いよ。

なぐさめてやるから」



ニッと笑う潤



「なっ…によ!それっ」


もう!

前言撤回!



「イジワル!」



正真正銘の