わたしが落ち着いた頃
麻由子がそっと口を開いた
「キツいこと言うけど…大丈夫?」
真剣な麻由子の目
わたしは小さくうなづいた
「住む世界が違いすぎると思う。
それを思い知らされて
ショック受けたんじゃない?」
住む…世界?
「谷君と雨宮サツキも
不良って呼ばれる人は
やっぱあたし達とは全然違うよ。
物の見方や考え方…
もちろん、不良が悪いっていうんじゃなくて
勉強一筋って人達とも
あたし達と合わなかったりするじゃない?」
うん…
それは…感じたことある
「付き合ってくことはできるよ。
でも、この違いを知っておく必要はあると思うんだ。
なんでかわかる?」
「え…なんで?」