いつの間にかわたしは泣きじゃくり
麻由子に連れられて
いつもの階段へ行った
授業の始まりを知らせるチャイムが
遠くに聞こえたような気がした
サボるのなんて初めてだ…
そんなこと考えたら
ますます泣けてきた
麻由子のおかげで
わたしは途切れ途切れにも
さっき感じたことを口にすることができた
わたし自身
この気持ちが何なのかわからないんだから
麻由子にもきっと
わけのわからない話だったと思う
でも麻由子は
最後まで聞いてくれて
わたしが泣き止むまで
ずっとそばにいてくれた
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…