廊下のすみっこに立たされて
わたしは谷君のお説教を受けてる
「他の男と2人っきりになっちゃダメだからね!
いいね?ハルちゃん」
「はぁい。
それより谷君
テスト、サボっちゃったんだって?」
ちょっと反撃してみる
「なっなぜそれを…」
素直に慌てふためく谷君
「ダメでしょ?
そんなことしちゃ」
「…はい、もうしません」
立場逆転
なんか気持ちいいな
わたしもイジワル?
「それで…今日の放課後、追試になっちゃった」
谷君がガックリと肩を落とす
「そう。がんばってね」
「うわぁぁぁ」
谷君がしゃがみこむ
そんなに追試が嫌なのね
わかるよ
谷君
「ハルちゃんと一緒に帰れないよぉっ」
そっち!?
「大丈夫。待っててあげるから」
わたしもしゃがんで
谷君をのぞき込む
「へ…?」
谷君が半泣きの顔を上げる
う…かわいい…
「だからテストがんばって。ね」
なだめるように微笑みかけると
「なんて優しいんだぁぁぁ」
谷君
ちょっと大げさすぎるのでは?