そのまま潤と並んで歩いていると
正面から谷君が全力疾走してきた
谷君…廊下は走っちゃダメだよ
「ハルちゃぁぁぁん!」
わたしの名前を叫びながら駆け寄ってくる
ちょっと恥ずかしいんですけど…
「谷君、大丈夫だった?」
「おい潤!なんでハルちゃんと一緒なんだよ!
てか、なんで2人っきりなんだよっ」
かみ合ってないわたし達
「二度と手ぇ出すんじゃねーぞっ」
谷君はべーっと舌を出して
立てた親指を下げるジェスチャー
どさくさにまぎれて
肩を組まれてるわたし
そのまま連れ去られ
残された潤は…
やれやれって顔して
手をひらひら振ってる