サツキちゃんと知り合ってから

数日がたったけれど

サツキちゃんと学校で会うことはなかった



もともと休みがちらしいけど

こんなに長く休んじゃっていいのかな



ちょっと心配で

サツキちゃんのクラスをのぞくのが習慣になっていた



そしてようやくサツキちゃんの姿を見つけた時

うれしくて思わず



「サツキちゃん!!」



わたしはサツキちゃんのクラスに駆け込んだ



席についてケータイをいじっていたサツキちゃんは

びっくりしたように声を上げた



「ハルちゃん!?」



「もー心配したよぉ。

全然見かけないんだもん」



「あ…ありがと…。

うれしいけど…大丈夫?」



へ?



何が?



サツキちゃんの言葉に

冷静さを取り戻してみると



え!?



わたしはクラス中の視線を集めていた



「とりあえず出ようか」



わたしはサツキちゃんに手を引かれて

廊下に出た