ついつい見とれていると

雨宮さんはニコッと笑って言った



「仲良くしてね！」



「あっはい！！」



慌ててるわたしに

雨宮さんはぷっと吹き出して



「もー！同い年なんだから

『ハイ』とか言わないでよぉ」



なんだか恥ずかしくて



「…はい」



「ほら、また！」



雨宮さんが指をさして笑ってる



「あっ…」



わたしは思わず手で口を覆う



「ハルちゃん天然！？

もーかわいー」



楽しそうに笑う雨宮さん



からかわれてるんだけど

なんか憎めないな

この人



でもさすがに

笑いすぎ！



わたしは思い切って口を開いた



「あのっ！雨宮さんは」



「雨宮さん！？サツキでいいって！」



またしても雨宮さんのペース



「ね、ハルちゃん」



にっこり笑う雨宮さん



もう…

かなわないなぁ



「サツキ…ちゃん」



「“ちゃん”？なんか新鮮！

ハルちゃんらしいからいっか～」



相変わらず

楽しそうな雨宮さん



…じゃなかった

サツキちゃん