一度は潤を失って

わたしはひとりでも

強く生きていかなくちゃいけないと思った



それは

麻由子の恋を知っていっそう

強くなった



麻由子は

ずっと前から

わたしの傍にいてくれた

大切な人だから






でも



比べることなんて

できないんだ




潤は

いつの間にか

わたしにとって

無くてはならない存在になっていた



麻由子か潤か

どちらかを選ぶとか

そんなふうに比べられない



わたしにとって

潤は

かけがえのない

大切な人になっていたんだ