「話してくれて、ありがと」



やっと少しだけ

笑顔になれた



「うん…」



麻由子も

小さく笑う



きっと

わたしのこと

そう簡単には許せないだろう



でも

麻由子なりに

許そうとしてくれてるのがわかるから



これからも

ずっと

傍にいていいんだよね？



本当に

ごめん



言えずに苦しかった麻由子に

気付けなかったことのは

謝りたい



「麻由子…ごめんね。

わたし、頼りなくて」




すると麻由子は

ふっ…と笑って



「そんなの知ってるよ」



意地悪な笑みを見せた



いつもの

麻由子だ