頭の中で

ぐるぐると渦巻く

いろんな声



このままでいいの?



でも

もっと辛い想いをするかもしれない



それでも

分かり合いたいと

思える人なんじゃないの?



わたし



谷君を

追いかけなきゃいけないかもしれない



顔を上げて

涙でぼやけた視界の先に

谷君の後姿を探す



震える足を

一歩

踏み進めた



そのとき



グイッ



腕を

引かれた



「行くな」



潤…?



行くなって



でも



足が



谷君に向かってるの