何を言われても相手にしないわたしに

取り巻きのクラスメイト達もざわめきたつ



おもしろがってる人達

好奇の目を向けてくる人達

すべての傍観者が

うっとおしい



その他大勢にいれば

悪口を言っても埋もれるんだと思って



傷付ける言葉を平気で吐いて



ひとりじゃ何もできないくせに

この二人の後ろで大きな顔をしてる



そんな人達が

一番卑怯だ



「もういい加減にしてよ…」



誰にともなく

ため息混じりに吐き出すと

教室がしん…と静まり返った



でもすぐに

戸惑いを含んだざわめきが生まれる



もう…うるさい



心の中で

大きくため息をついた時だった






「…そんなんだから

谷に捨てられるんだよ!」



目の前に火花が飛び散った気がした