谷君は

すぐには答えてくれなかった



わたしは視線を落としたままで

谷君の表情は読めないけれど



きっと谷君は



困った顔をしてる



きっと谷君は



わたしの方が大事だとは



言ってくれない



この沈黙が

それを物語っていた