翌日

谷君は学校に来た



そして

わたしに会いに来た



いつも通り



教室のドアから顔を出して



ニコニコ笑って

手を振っていた



だからわたしは

昨日のことは夢だったんじゃないかって

思わず錯覚してしまった



条件反射で席を立ち

ドアに向かって足が進んでいた