潤は

さっきのように肩を抱いてくれることもなく

淡々と続けた



「許すかどうかはハルちゃんが決めることだけど

ただ、認めなきゃいけない。

ああいう奴らがいることと

谷がああいう奴だってことを」



そんな…



だって…



そんな人だって知ってたら

わたし

谷君のこと好きになってた?



サツキちゃんと

友達になってた?



「でも」



潤が続ける



「これって特別なことじゃないよ。

俺とハルちゃんにだってもちろんギャップはあるでしょ?」



ギャップ…?



わたしは顔を上げて潤を見た