「じゃ、パフェ食いに行こ」

「ホントに甘いの好きだね」

「甘党だからね。ほら、これ」

ヘルメットを渡され、笹野はバイクにまたがっていた。

「乗れよ」

「あ、うん」

私もまたがって、笹野の服をちょっとつかんだ。

バイクに乗ったのは初めてじゃない。

琉と一緒にバイクに乗ったことがある。
その日は、私の誕生日で海に連れて行ってくれた。

嬉しかったなぁ。

「笹野…」

「瑛」

「へ?」

「え・いって呼ばない?」

「…瑛」

名前を呼ぶと大きく頷いて、ピースをした。

子供みたい。

しばらくすると、綺麗なカフェに着いた。

「ここ…」

「俺の行きつけ。パフェが特にうまい」

中に入って行くと、店員さんの服がピンクのミニスカで可愛い。

席に案内されて、瑛はすぐに店員さんを呼び出した。

ちょっと、メニューまだ見てないよ。

「チョコレートパフェとイチゴパフェ」

パフェ決定?!

「パフェを食わないで帰ろうだなんて許さないよ?」

どんだけ甘党なの。しかも、勝手に頼んで。

頼んでから、すぐにパフェが運ばれてきた。