「瑛のバカぁ!」

「まぁまぁ。ほら、これ」

瑛が白い封筒を渡してきた。

中を開けて、見てみるとチケットが入っていた。

しかも温泉!?

「ええ!?」

「この前のデカ告白のすごいやつ」

ああ、優勝したんだっけ。
でも、ホントにすごい!

温泉?ゆっくりできるっ。

…ん?でも2枚?

「俺と行こう」

「…瑛と?!」

やっぱり、っていうかそうだよね。瑛のおかげでもあるし…仕方ない。

「いつ行くの?」

「明日からいいって」

「じゃ、学校終わったら準備しなきゃ。瑛、買い物付き合って」

「分かった」

服とか買わなきゃ。タオルも必要だし、どうせなら新しいのがいいよね。