学校に着くと、瑛と手を繋いで教室に向かう。

琉は学校が近くなると、手を離したよね。

その度に、悲しくなってよく泣いた。

「馨」

名前を呼ばれて、キスをしてきた。さっきのチョコの味がした。

「は、恥ずかしいって!」

「可愛い」

バカップルみたいじゃん、これじゃ!
ホントに恥ずかしいってば。

「恥ずかしいってのは…これじゃない?」

舌が口の中に入ってきた。

「ん~~~!?」

「な?」

「な?じゃないでしょ~!もう、バカぁ!」

瑛の背中を叩いた。瑛はおもしろそうに私の手をつかんで、密着した状態で教室に…!

来るのが早過ぎたから先生達に見られながら…。