―パンッ―

琉が石崎さんに叩かれていた。泣きそうな顔で俯いて、走り去った石崎さん。

「うぜー」

琉は叩かれた頬をさすって言った。最低だよ、ホントに。


瑛と手を繋いで、私達は外に出た。

「ねぇ、瑛」

「ん?」

「これからも泣くことは多いかもだけど…よろしくね」

「分かってる」

瑛と抱き合ってキスをした。
最初は優しくだったけど、どんどん激しくなる。

「く、苦し…」

「ずっとこうしたかった」

さっきよりきつく抱きしめられた。嬉しくて、私は瑛の顔を引き寄せて自分からキスをした。