普通に接客をしたものの、ずっと瑛の言葉が離れない。


『好きな人は………今日のデカ告白のとき言う』


誰なんだろ。瑛の好きな人って。
ちらっと瑛を見た。

無表情でお客の女子と話していた。ズキズキする…。

―ガシャンッ―

振り返ると、態度の悪い男が入ってきた。

「んだよ、オカマ揃いかよ」

「女のメイドはいないんですかぁ?」

さっきまで、ざわざわしていたのに一気に静かになった。

「あんた可愛いな、それ脱がしたらもっと可愛いかもな」

私にじりじりと近づいてくる。気持ち悪っ!

その言葉カッコイイとでも思ってんの!?

「バっカじゃないの?」

「ん?」

「警察呼ばれたい?それとも…殴られたい?」

「どっちも断るよ」

笑いながら私を見下ろす。ホント、最低だ。
今日っていう日は…最低すぎる!

でも、やっとこの日がやってきました。

「鬼瓦せんせー!」

私は叫んだ。
ズダダダダという音がして、私はにっこり笑った。