何とか離れようとしたけど、敵わなくて。

私は資料室に連れて行かれた。琉は鍵を閉めて、その鍵をテーブルに置いた。

…琉を突き飛ばせば、逃げられるかも。

「…何なの?」

私はじりじりと鍵の置いてあるテーブルに近づいた。

あとちょっと。
もうちょっとだから。

すると予想外のことが起きた。
両腕を琉の右手で押さえられ、左手は私の服の中に滑り込んだ。

「や、やめて!」

器用に片手で私のメイド服を脱がしていく。

「お願っ…」

キスをされた。

優しく優しく…でも、嫌。
誰か…助けて。

「バカ…」

「…え?」

琉は腕を離してくれた。