美沙が私をつついた。
しかも笑顔で私に言った。

「出ないの?」

「え~…いないし」

「バカね。こいつらと出ればいいの」

指を差した先には、和哉と瑛。

いやぁ、さすがに無理でしょ。好きでもないし、出たら出たで何か言われるかな?

和哉と瑛は、結構モテるし。うん、絶対に私の命が危ない。

「じゃ、俺と出よ」

「はぁ?」

瑛がサラっと言った。何言ってるか分かってる?

私の命が危ないんだって!
この前だって、水ぶっかけられたし!

「じゃ、俺は?」

「ますます、はぁ?」

あんたとも、危ないんだって。私、確実に次の日に机に花を飾られてるよ!