手鏡で顔のチェックをした。

メイクは薄くしかしてないんだけど、気になるもんだね。

手鏡をポケットに入れて、出て行こうとした。

すると扉の前に他のクラスの人達が立ちはだかっていた。

「ねぇ、あんたって笹野と付き合ってんの?」

「付き合ってないけど?」

「じゃあ、何でいっつも一緒なの?」

「友達だし」

「友達とか言い訳じゃない?笹野に近づかないでよ」

「…意味わかんない」

「分からせてあげる」

いきなり文句を言ってきた人のうしろにいた3人がバケツを持って笑っていた。

「…?」

ぴちゃ…ぴちゃ…ぴちゃ…ぴちゃ…。

「っ…!」

冷たっ。水をかけられた。
夏だけどそこまで暑くないから。

「アハハっ」

「…バカじゃん?」

「はぁ!?」

こんなことされても、別に意味ないし。