あの日以来、私は普通に生活をしていた。

「おっはよ」

「「はよー」」

瑛と和哉に挨拶してから、私は席に着いた。

前の席は和哉で、うしろの席は瑛。私はその真ん中。

「今日も甘いの持ってきたのか」

瑛は私のバッグのチャックを開けようとした。

その手をつねって、胸ポケットから飴玉を取り出して瑛の口の中に入れてあげた。

「うまい。俺からは…これ」

「わぁっ!」

ケーキだ、ケーキ!
お姉さんが作ったケーキ…やったぁ!

「今日、家に来る?姉貴、ケーキ作ってるだろーし」

「いいの?」

「ああ」

瑛とも前より仲良くなってきたかも。和哉も瑛とだんだん仲良しになってきてる。