「ごめんなさい」

「…行くぞ」

一緒に学校まで歩いて行く。

「ほら」

手を繋いでくれた。ってことは今日は『彼女』として私を見てくれるのかな。

学校の校門で私達の手は離れた。

…やっぱりダメか。

私達はカレカノ…なはず。
なのに、遠い存在で好きとかそういう感情が分からなくなる。

「おはよ、琉!」

「おはようございます、先輩!」

たくさんの女の子達は琉にくっついて挨拶をする。

私はくっついている女の子達をじっと見た。

…私、やっぱり遊ばれてるのかな。