翌朝、私はバッグの中に板チョコとポッキーを入れて外に出た。

目の前には琉がいた。

私は琉を無視して行こうとした。けど、腕をつかまれてしまった。

「…離して」

「一緒に行くんだよ」

「他の女の子と行けばいいじゃん!」

琉の腕を振り払って、走った。どうして優しくするの?!

どうして…?!

琉が追いかけてくる。私は全力で走る。

でも、私の全力はすぐに琉に追いつかれた。

腕をつかまれ、余計にイライラする。
琉の優しい態度に拒む。

「おい、馨っ」

「呼ばないで!」

私は琉を睨んだ。
今頃、私に優しくするってどういうことなの?

分かんないよ、琉が。