なんにも出来ないまま、時間だけが過ぎていった…。 「じゃあ…俺、帰るな。」 雪ですっかり真っ白になったベンチから、柊くんが立ち上がる。 空にはもう星がちらつきはじめた。 行かないで・・・ 口から零れそうになる言葉を飲み込む。