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浦山先輩にひっぱられて、わたしは今、校舎裏にいる。


近くで見る浦山先輩は、やっぱりキレイで、背も高いし、華奢で清楚で。


‥‥泰介は、こうゆう人がタイプなんだ。



「急にごめんね」


苦笑いだってキレイ。



「‥‥平気です」



俯きがちになっちゃう視線。

ちゃんとしなきゃと思っても、浦山先輩を直視できない。

声も自然と小さくなる。
わたしは鈴みたく話せない。



「あのね、三年の浦山愛理
 っていうんだけど――」

「知ってます!」



丁寧に自己紹介してくれてるのに、今、わたしは最高に感じ悪いだろう。


だけど――――



「知ってます‥‥っ、
 綺麗でモテモテで
 性格もよくて
 鈴みたいに話す

 泰介の彼女だ、って」