俺は固まって、前髪をくしゃっと握る。


「…最悪」


タタタ


後ろからアイリがかけてくる気配がした。

俺がこの話にのったのが悪かったのかもしんないけど。

だけど、今は。



「泰介く…」


「ごめん、一人にして」



憂花の泣きそうな顔が頭から離れない。

なんで、

あんな顔したんだよ?