「アイリ」

「うん!自然自然!
 うまくなったじゃん!」


違うんだけど。

呼ぼうと思えば、『アイリ』なんて何回だって呼べる。

だけど、違う。


なんか違うから。
すんなりいかないだけで。

でも、アイリの話にのった以上はちゃんとやんなきゃ筋が通らない。



「泰介!」



振り向くとそこには、
憂花がいた。