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「でも浦山せ「違う!」


「あ、すいません」



浦山先輩は、話してみると
見た目と違って、多少、いやかなりサバサバしてた。

第一印象の『清純そう』を今の浦山先輩を知った上で思い返すと、なんか笑える。



「『アイリ』!」

「ア、アイリ…」

「もう!これじゃあ
 いつまでたっても浦山先輩
 卒業できないよ!」


「はぁ」


どうしても、呼べない。
浦山先輩は浦山先輩だし。



「『アイリ』!はい!」

「アイリ」

「そう!できるじゃん!」



だけど、始めと変わらないのは浦山先輩が、花みたいに笑うこと。鈴みたいに話すこと。