「泰介の‥‥泰介のバカ!」
「ナス!ピーマン!ネギッ!」


「ゆ、ゆか……?υ」
「何を見たんだろうね」


高等部の廊下には、わたしが泰介に会いに行ったってことはバレバレな様子で、ユリとナオミが立っていた。

ダッシュで教室に戻るなり、二人を素通りして、窓まで行くと叫び始めたわたし。


はたからみたら、なんて
考える余裕はなかった。




なんかもう‥‥



「泰介なんか‥‥」



ほんとうに



「泰介なんか‥‥‥っ」




知らない人、みたい




「知らないんだから!!!」