「昨日のあれって?!」 すかさずナオミが食いついた。ユリがそれに答える。 「泰介くんに彼女が――」 「あたしもその話!!!」 「‥‥え?」 カバンをその場にドサッと落とすと、ナオミはまたわたしの肩を揺さぶる。 「泰介に、彼女、って‥‥」 「しかも例によって三年! 超お嬢様で超美人で 超モテてる、浦山アイリ!」 「浦山アイリって……」 「うそ‥‥」 あの泰介に彼女‥‥? あの泰介に‥‥、あの‥‥