「えっ…合コンっ!?」





   2時間目終わりのチャイムがなった瞬間に、


  私の机の前にきたみーこ。


   何をお願いされるのかと思ったら…



「無理だよ。いくらみーこの頼みでも合コンなんかっ…」




「ごめん…もう…OKしちゃっ…た…」




     …最悪。






   ■




「でもでもっ相手かっこいいからっ!!
 これを機に奈瑠も彼氏作りなよっ!!!」



「もー…」



   お昼の時間になると、今は不登校の私の前の机をくっつけてきて

  一緒にお弁当をひらくみーこ。



   そこでもしつこく、彼氏、彼氏。



「彼氏とか、必要ないじゃん」


「何でー?一緒に青春楽しみたいじゃーん」


「みーこいるもん」


「あたしがもし付き合ったらどうすんのー?一人だよー??」


「…勉強するっ」


「あーもー…何でー? 
 奈瑠、尋常じゃないくらいもてるのに」


「どこがー??」


「頭もよくてかわいくて、スタイルもいいっ!

 おまけにちょっと…いや、ずいぶん天然だから

 男子の好きなタイプど真ん中だし」


「ないから。はい、もー彼氏の話は終わりー」


「なーるー!!」


「しつこくいうと、合コンも行かないよ??」


「…もー………」




   ごめんね? みーこ…。


   でも、私も好きで彼氏を作らないんじゃないんだよ??




    いろいろと…ね…。