「おい!!返事しろ!奈瑠!
 奈瑠!!奈瑠っ!!!」




  必死にドアをたたいているリュウ。


 「そうだよ」


 「あたしだよ」


 って、叫びたい。


  リュウに助けてほしい。



 でも、先輩に口を押さえられてて
    声なんか出せなかった






「っつ…別の教室か…??」




 タタタッ…





   助けの声は、なくなった。




  三人の先輩はゲラゲラ笑っている。



   悲しかった。

 でも不思議と涙は出なかった。










    ガチャッ―――