やっと支度が終わって時計を見ると




  もう朝の会がはじまってる時間。





    最悪…。







   もうほとんど人がいない道をトボトボ歩いていると





「…奈瑠――――??」





  後ろから声をかけられた。






「…リュウ――。」





「昨日…ぶり…」





「うん…あっ…昨日、返事できなくてごめんねっ?

 眠くなっちゃって…」





「えっ全然大丈夫だょっ!!

 俺こそ…奈瑠嫌がってたのに勝手に聞いて

 勝手にメールしてごめん…。」





  しゃべるたびに出る白い息が、




   冬の寒さを物語っていた