「ん…」
「なんでって…」
「いくらゲームだからってっ…
あんな事軽々できちゃうなんてっ…
最低だよ…。」
「最低?」
「うんっ…。」
「…何また帰ろうとしてんだよっ。
まだ話終わってねー」
「話なんてないから…」
「おれはあんだよ」
「…かかわらないでよ…。
今さっき初めてあった人に…
今さっき初めて名前を知った人に…
そこまで慣れなれしくされたくない…。」
「会った時間とかかんけーねーよ
いいから話きけっ―――」
「離してっ!!
もう…顔も見たくありません………。」
それだけ言うと、私は腕をふりほどいて
家へと帰った。