「えっとぉー 足はカエルみたいにすんの。こーやって♪」

「あーっ!!なるほど☆″んで!?」

「したら…手は水をかくようにするの!!したら進むでしょ?」

「それくらい分かるし♪」
「は?ちゃんと聞いてよ〜はなしー」

「でもさー同時にやるのって不可能じゃん!」

「はい、あとは頑張って〜」



中野はあんまり『ありがとう』とか言ってくれないからさみしい、、、
だから私も中野に対してそういう態度で接した。


私が遊んでいると中野は一生懸命練習していた。
自由時間でみんな遊んでいるのに、、、

すごい!と思った。
あんな適当に教えた事をあやまりたい…。
けどあやまったら絶対バカにされる、、、そんな事ばっかり考えていた。






そう。これが私の初恋。
初めて本気で好きになった男の子。

ありきたりな言葉でしか返してくれないけど、影で頑張ってる中野が私にはかっこよく見えたんだ。