病院についた。




私は暗い面持ちで待合室に座っている。

涙が出るのをグッと堪えた。





彼は私の為に怪我をした。それも大きな怪我を。






ただ好きなだけの人間の為に。


しかもこっちは好意を全然持ってない。

そんなやつの為に命はるなんて。

馬鹿すぎるだろ…。




堪えていた涙が溢れてきて私の頬を濡らした。