セミの声が響きわたる暑い夏…。
この物語はココから始まる。








「お前にはケジメと言うものがないのか?」


こんな怒鳴り声が響くのは職員室から…。


「特にツバサ!お前がみんなに迷惑かけているんだ!!」


「…へいへい。どもすみませんでした~」


ポッケに手を突っ込んでいる白髪でチビな少年は『ツバサ』と言う名前。


一応この物語の主人公。


「なんだその返事は!?アイリとケイもちゃんと注意しなさい!」


黒髪のツインテールの少女は『アイリ』


金髪でツンツン頭の少年は『ケイ』と言う名前。


「すみません…ほらツバサも謝んなよ!」


アイリがツバサに注意するとツバサは、


「言ったじゃんかよ!!アイリまでこんなヘッポコ教師の言う事聞くのかよ?」


「んな…!ヘッポコとはなんだ!?…もういい!ツバサだけ居残りだ!!」


先生の怒りが頂点に達した瞬間、ケイが口を開いた。


「…先生もうよくないっすか?俺達、今日予定あるんで……明日から夏休みだし…失礼します」


ケイはそう言い残すと職員室を出て行った…。

「おい!まだ終わってないぞ!」

先生が叫んでる間にツバサも職員室を出て行き、アイリは頭をペコリと下げツバサの後を追った。

「…まったくアイツらは………まぁそれがアイツらの取り柄というか…」

先生は少し笑いながら窓の外を見た。