色んなことを
考えてるうちに

ようやく教室に着いた。


ガラガラ!!

キーンコーンカーンコーン

「あっぶーな!!」

「おっはよー麻美♪」

最初に声をかけてくれたのは
いつも一緒に行動してる

親友の藤原咲希だ。

咲希とは幼なじみ。

咲希は頭がよくて
可愛くて憧れの存在。

でも全然ぶりっ子じゃなくて
むしろサバサバしてる。

部活は違うけど
いつも二人は一緒にいる。



「うわーやばかったあ」

「汗やばいよー麻美」

「もーどんまいだし(笑)」


そんな咲希に比べて
麻美は

頭がわるくて

顔も可愛い時はごくたまに

背が高いから
男子に好まれない

髪もしょーとで男っぽい

可愛い要素なんて一つもない。


「そいえば、転校生!」

「かっこいいかなあ?」

「麻美〜狙ってるなぁ?」


「わかっちゃう?」


「わかるさー」


いっつもくだらない
話ばっかりしてるけど


この時間が1番楽しい



「みんなーおはよー」

すると早速先生が来た。

「先生!転校生、何組〜?」


「もう知ってるの?」

「あったりまえじゃん♪」

すかさず麻美が答えた。


「転校生はこのクラスよ!」


「やったー!!!」


皆大声を出して喜んだ。

中には机の上に立って
踊ってる奴もいる。


麻美もとても
楽しみにしていて

高鳴る胸をおさえては

いられなかった