女なら誰でも良い?
ヤれるなら誰でも良いわけ?
所詮、そんな風にしか見てないの?
あたしは、特別じゃなかったの?
「おお、おっす結衣!早かったな!!」
私を見つけ、駆け寄ってきた拓也。
明らかに動揺した態度。
ほんとに分かりやすい性格。
私が無言でいると、上がれよ、と背中を押して拓也の部屋へと上がる。
「散らかってるけど、まぁ気にすんな」
と言いながらベッドに座る。
「うん」
私は、一言言うと床に座る。
いつもは一緒にベッドに座るのに。
嫌な沈黙が流れた。
「珍しく結衣が会いたいとか言ってくれたから、正直すごい嬉しかったんだけど」
そう言いながら私の横に来る。
「俺もすっごい会いたかった。」