そう橋本は言うとゆっくり席を立ち、ジョーと冴子に軽く会釈をして赤澤と共に食堂をあとにした。

(…同業者…か…)

ジョーは心の中でそう呟いた。それを脇目に冴子がテーブルに置かれているメニューを手に取り…

「どしたの?ジョー、急に黙り込んで。とりあえず、ゴハン食べようよ。」

「…ハハハ…オマエはホントに、お気楽な女だよなぁ…」

「なによぉ…ジョーが辛気くさい顔をしてるから気を使っただけなのにぃ…」