「…ええ、わたくしは幼い頃に病気で母を失い父の手１つで育てられてました。
…ですが、父も先日他界してしまい今やこの城にはわたくしとメイドの湯川さんしかいません…
…そして、今回の財宝は…その亡くなった父の遺産なのです…父は元々、大地主の息子だったらしく、わたくしも実際把握出来ておりませんが、遺産は総額で数十億にも昇ると遺言書に書かれていました…
しかし、わたくし達では暗号文の解読が不可能でした。ですから…
あなた方に解いてもらいたいのです…『名探偵』と呼ばれているあなた方に…この暗号文の意味と…そして、父の残してくれた遺産を…」

月影はそう言いながらジョー達に頭を下げた…それに対してジョー達は暗号文のコピー用紙を見つめた…