『2007年8月25日』

「…ブルルルル…」

「…はぁ…」

(なぁんで、こんなとこまで来てんだろ?…オレ…っていうか、あっ…どーも皆さん、私立探偵のジョーです。訳あってオレは今、愛車のNSXを走らせ山梨県の山奥へと向かっているところです…いやぁ、別にオレはこんな所まで来るつもりはなかったんですよ!…ただ…)

…ジョーはチラッと助手席に座る冴子を見た。

「?なに?ジョー。」

「えっ?いや、なんでもない。」

(…ハァ…)

ジョーは心の中でため息をついていた…