「…時は少しばかり戻り、8月の8日…月影成一の息子である月影成太は自分の仲間を4人連れて長野県の極めて人気(ひとけ)の少ない銀行を襲った。そして、手にした大金を仲間と共にこの城に持ち込んだ…月影成一の遺産がどうしても欲しくて…」
「…えっ?!なんで、そんな事をする必要があるの??月影成一さんの息子さんならそのまま相続が出来るはずなのに…」
「…まあ、そう考えるのが普通だろうな。…でもな、冴子…月影成一さんはそうするつもりじゃなかったんだよ。」
「……」
「…えっ?!なんで、そんな事をする必要があるの??月影成一さんの息子さんならそのまま相続が出来るはずなのに…」
「…まあ、そう考えるのが普通だろうな。…でもな、冴子…月影成一さんはそうするつもりじゃなかったんだよ。」
「……」