「…アンタ達には例え価値のないモノでも月影成一にとってはお金じゃ買えないかけがえのないモノだったのさ…」

ジョーはそう言いながら…

「…あの…月影さん…もし良ければ、上がって来てくれませんか…」

階段の下に視線を送りそう言った。

…すると…

「…はい…」

「コツッ…コツッ…コツッ…コツッ…コツッ…」

階段の下から小さな返事が聞こえたかと思えば、1人の老男性がゆっくりと階段を上がって来た…