「りょう~早く行きましょ☆」

隣の子は甘ったるい声でりょうに言った

「あぁ・・・」

りょうが答えた瞬間、
隣の子が勝ち誇った笑みであたしを見てきた。

こんなのはよくあること・・・。

「ごめん」

もう一度りょうはあたしにあやまって
教室から出て行く。


あやまるくらいなら
行かないでよ・・・。

りょうは決まってスタイル抜群な美人な子と遊ぶ。

ちびで童顔、体系も人並みなあたしとは次元が違う。


「さくら大丈夫?」

そう言って心配してくれる親友「ゆかり」


「無理しちゃだめだよ?
さくらはいつも溜め込むから・・・」

「大丈夫、大丈夫!!もうなれちゃった☆」

あはは、と笑ってごまかすあたし。


うそ。なれるはずない。


「さくら、あたし
今日生徒会あるから一緒に帰れない。
ごめんね・・・」

「しょうがないよ☆
頑張ってね☆」

そういって教室から出るゆかりを
見送った。


はぁ・・・。
今日は一人だ・・・。